サーフィン波情報の見方、私がいつも重視する点、用語解説など

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サーフィンをするなら、ちょっとでも良い波に乗りたいですよね。

そのためには、波情報をチェックすることが非常に重要です。

おそらく、サーフィンをやっているほとんどの人が波情報サイトに登録していると思います。波情報は、動画が観れるポイントもありますが、文章(文字)で書かれており、専門用語等も多いです。

そこで今回は波情報の見方や私がいつも重視している点などを書いてみたいと思います。

私は波情報の見方を誰かに教えてもらったわけではなく、書かれている情報と実際のポイント状況を照らし合わせて覚えていった部分もありますので、私自己流の解釈もあるかもしれませんが、参考になればと思います。

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目次

波情報の主な項目

私は、波伝説というサイトを使用していますのでそれを基に書きますが、だいたいどの波情報サイトも書かれていることは同じです。波情報サイトごとにデザインに特徴があって、サイトの使いやすさが違うくらいだと思っています。

ポイント名

ビーチの名称や、長い海岸線のポイントなどはその土地のローカルサーファーなどが決めた名称が書かれていることが多いです。

○○浜・メインとか書かれていたりすると、最初は「どこがメインなの?」となってしまいますが、サイトによっては地図があったりしますので、その地図でだいたいこの辺がメインだなと理解していくのが良いと思います。あとは、そのポイント名称の特徴などからわかることもあります。○○浜・トイレ前とかですね。

記号と点数

「▼20点」とか「△40点」とかですね。

私のよく行くエリアでは、20点~40点の間が一番多い気がします。ですから、私は「△40点」だったら「おっ今日は良いじゃん。」となります。過去に「◇60点」を見たことがありますが、その実際の60点の波を見たことはありません。

点数は、波質を評価したものなので、サイズが大きければ高くなるというものではありません。例えば、頭くらいのサイズがあっても、台風直撃で海がぐちゃぐちゃなら点数は低い(おそらく×10点や×0点が付く)ですし、腰くらいの波でもきれいに割れていれば点数は高くなります。私は点数の高いポイントは、質が良い=長く乗れる波が来る、と解釈しています。

あと、やはり点数が高ければそのポイントは混雑します。

波サイズ

モモや腰、胸、頭など体の部位で表現されます。頭のさらに上のダブル(人間2人分の高さ)とかトリプルなどもあります。

自分が水面に立ったときに、どのあたりに波が来るかということだと思いますが、これは厳密なものでなく、感覚的な表現だと思っています。波を評価した人の感覚もありますから、最初は、波情報を見たら実際の海を確認し、次に波情報を見た時に、「腰」や「胸」などの情報だけで実際のポイントの波サイズをイメージできるようになると良いと思います。

表示は「モモ腰たまに腹」などで表されますが、これは、読んだ通りに「モモや腰くらいのサイズが来るが、たまに腹サイズの波が来る」ということです。

サイトによっては、「モモ腰セット腹」などと書かれていることがありますが、このセットとは海に入っているとわかりますが、ある一定の周期で今までより大きなうねりが3回4回と続けて来る時があります。これがセットと呼ばれる波です。

周期は長い日もあれば短い日もあります。周期が長い(セットから次のセットまでの間隔が長い)と「セット間隔が長い」などと言われます。

風向き強さ

そのポイントで吹いている風の向きや強さです。

サーフィンではこの風向きや強さが重要だと思っています。風によって波の良し悪しが決まってしまう部分があるからです。

例えば、海から岸へ向かって風が吹けば波のサイズが上がりますが、強すぎると海面が荒れてしまい、逆に岸から海へ向かって風が吹けば、海面は整いますが、強すぎると波が抑えられサイズダウンしてしまいます。

岸から海へ向かって吹く風は「オフショア」、海から岸へ向かって吹く風は「オンショア」と呼ばれます。

サーフィンでは、海面が整っていてきれいな方が良いので「オフショア」が良いとされていますが、それも波が抑えられない程度に適度に吹いている場合に限ります。

またポイントによっては、周りの山などで風が遮られ、強風でも海面に影響が出ないようなポイントもあります。「○○ポイントは北東の風をかわす」などと言ったりします。地域によって風向きには傾向があると思いますので、「このポイントは北東の風をかわす」など覚えておけば、かわす風向きのときにそのポイントに行けば、他のポイントがぐちゃぐちゃでもまあまあ良いコンディションでサーフィンができたりします。

人数

そのポイントに入っている人数です。

波情報を配信した時の人数ですから、「波が良くて空いている!」と思っても、ポイントに着いてみたらめちゃくちゃ混雑していたということはよくあることです。

当然、皆波情報を見ていますから、良い波という情報があれば人が集まります。

その他

海面

水面の状況です。風の影響で変わります。良い、ややザワついている、荒れている、ガタついているなどと表現されると思います。良いや、ややザワついている程度がサーフィンしやすいです。

セット間隔

上記波サイズのところで書きました、セットとセットの間隔のことです。波伝説のサイトでは、長いとか並みとかで表現されています。

波数

乗れそうな波の数です。波伝説のサイトでは、少ないとか並みとかで表されています。

うねりの方向

うねりがどの方向から届いているかです。ポイントによって良い波になるうねりの方向があります。例えば、「○○ポイントでは、南うねりでサイズアップすると海底のリーフにヒットして形の良い波が現れる」などです。

ポイントガイドなどに良い方向のうねりが書いてあったりするので、チェックしておくとよいと思います。

概況(詳細など)

波の状態が文章で表されます。

あるポイントのとある日の概況です。

ミドルからのヨレた厚速めでつながるか厚いブレイク。ショルダーもつながりつかまりやすく、ショートはたまに滑って1アクションができる程度。ロングはうねりから多少滑れます。

結構専門用語だらけで、私も未だに言葉のイメージや雰囲気で理解している部分がありますので、しっかりとした用語説明はできないかもしれませんが、解説するとこんな感じでしょう。

ミドル(岸よりもちょっと沖合)からのヨレた(風や異なる方向からの波が重なってよじれた)厚速め(斜面が緩くて崩れていく速度が速い)でつながる(何箇所かあるピークが同時に崩れ、それらピークから崩れた部分がすぐ繋がって、乗れるショルダー部分がすぐ無くなってしまう状態)か厚い(斜面が緩くテイクオフしにくい波)ブレイク。
ショルダーもつながりつかまりやすく(波が崩れるのが速く、崩れる前にショルダーに抜けられずライディングを終了せざるをえなくなる)、ショートはたまに滑って1アクションができる程度(テイクオフした後、1回だけ技ができるくらいで乗れるところがなくなってしまう程度の波)。ロングはうねりから多少滑れます(ロングは波が崩れる前にテイクオフできるので、少し乗れる程度の波)。

こんな感じでしょうか。ロングの方が有利なコンディションですね。ダラダラとか厚いとかあれば浮力のあるボードの方が良いと思います。

上記の例とは真逆のコンディションで使われる言葉は、「ホレた波:波の斜面がきつく、崩れた波が前方に飛び出してカールするような波」とか「切れた波:ピークから順にきれいに崩れていくサーフィンに適した波」などがあります。

他にも、「ワイドな波:崩れ方が幅広く、つながった波と近いイメージです。崩れる部分が幅広いので、長く乗りにくい波です。ピークはワイドで・・・などと使われます。」などがあります。

波情報で私が重視する点

まずは風です。私は強風が嫌いです。

海面の状態は悪くなるし、板があおられたり、テイクオフの時に強風で水しぶきが上がり、目が開けられなくなったりと非常にやりにくいからです。

強風となっていたら、サーフィン自体行かないかもしれません。

強風だったら、その風向きをかわすポイントがあればそこに行くようにします。

サイズ

風と同時に重視している点はサイズです。

私が一番好きなサイズは、「モモ腰たまに腹」くらいのサイズです。「肩~頭」とかだと、ちょっとしんどそうだなと思ってしまいます。流れが強かったり、風が強かったり、ブレイクポイント(波が割れる位置)が遠かったりする場合があるからです。

私は「モモ腰たまに腹」「肩~頭」というポイントがあったら、浮力のある大きめの板で「モモ腰たまに腹」のポイントに入ると思います。私のレベルではそちらの方が楽しめます。

それに、海面や風の状態にもよりますが、傾向としたらやはりサイズが大きいポイントに人が集まりやすいですよね。私は空いているポイントが好きです。

人数

私は空いているポイントが好きなので、人数も見ます。

混雑していたら絶対入りませんが、長い海岸線のポイントなら、一部のきれいにブレイクしているところに人が集まって「混雑」となっている場合もあります。空いている場所もあるかもしれないので、一応、確認には行ってみます。意外に人のいない良いブレイクがあったりします。駐車場から歩いてめちゃくちゃ遠かったりしますが。

潮見表

これは、特にサイズが小さかったり、波質が悪かったり(速い波、ダンパーなど)した場合に気にしています。

ダンパーとは、波に切れ目がなく、崩れるのが速い波よりも悪い状態で、ピークがどこかわからなほど海岸線一直線に一気に崩れる波です。ほぼテイクオフして終わりです。

例えば、ダンパーや速い波の場合で、その時に潮が引いていたら潮見表を確認し、満ちてくる時間を狙って入るようにします。海底の地形によって波の崩れ方が変わるので、満ちてくればブレイクするポイントも変わり、切れた波が発生する可能性もあるからです。

また、サイズが小さい時には、潮見表で潮が動く時間帯を狙って入るようにします。潮が引いて行ったり満ちてきたりする時に少しサイズが上がったり、波質が良くなったりすることがあるからです。

潮見表を見て、「今は波質が悪いので、潮が満ちる時間帯になったら入ろう」と決めていたら、逆にその時間帯になってさらに悪くなってしまい、先に入っとけばよかった、などということもよくありますから波予想は難しいです。

まとめ

以上、波情報の見方と私が重視している点をご紹介しました。

私は誰かに教わったわけではなく、ネット情報や実際の海と照らし合わせて覚えた部分があるので、自己流の解釈もあるかもしれませんが、参考になればと思います。

人により重視する点が違うと思いますし、他にも波に関しての詳細なデータなども見れますので、ぜひ自分なりの見方を研究して、良い波を当ててください。