なぜパーリングしてしまうのか。原因、チェックポイントを考えてみる。

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サーフィンを始めてスープライディングも余裕になってきたら、次はうねりから(波が崩れる直前から)テイクオフにチャレンジです。ここからいわゆる「横に行く」ライディングが始まります。

ここでぶつかる壁が、「パーリング」だと思います。

波が来たので必死でパドリングしていると、体が押し上げられる感覚になった瞬間、板のノーズが水に潜ってしまい、そのまま板が垂直になって自分は板から放り出されてしまう・・・。

文章で書くとこんな感じだと思いますが、実際は本当に一瞬の出来事です。「あっ!」と思った時にはもう遅く、板は縦に回転し自分は海の中です。

本記事では、原因とパーリングしないためのチェックポイントを考えてみたいと思います。

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パーリングとは?

パーリングとは、テイクオフ時にノーズが沈んで(よく、「刺さる」と表現されている)しまい、ワイプアウト(板から落ちること)してしまうという意味ですが、ではパーリングの語源ってなんだろうと調べたところ、ネット上のある方のブログに答えが書いてありました。

波に乗らずに頭から潜っている人を冷やかしてか、「(そんなに潜りたいなら)真珠でも取ってろ!」という意味のスラングに由来しているらしい。

これは、サーフトリップジャーナルという雑誌の生和寛さんのコラムに書かれていたそうです。

本当かどうかわかりませんが、真珠のパールからきているようですね。

パーリングしてしまう時のチェックポイント

パーリングしてしまう時は以下の原因とチェックポイントを確認してみてください。

前に乗りすぎ

パドリング時、ボード上の自分のポジションが前すぎるという意味です。

サーフボードには重心というものがあります。サーフボードをシーソーと考えバランスを取ると、ノーズとテールが平行になってつり合う一点(シーソーの支点)が見つかると思います。

シーソーの支点にパドリング姿勢時の体の重心を置きます。ここが最適な位置となります。支点より前に重心を置けば(加重すれば)ノーズが沈み、後ろにおけば(加重すれば)テールが沈むということになりますから、テイクオフの時に前すぎれば、パーリングとなります。

具体的にどこに体を置くかはサーフボードにより違いますが、パドリングの練習でノーズが上がりすぎず、沈まない位置(パドリングで一番スムーズに進む位置)を見つけていると思いますので、その位置がわかれば支点に体の重心がうまく乗せられています。体の位置により数センチ単位で良し悪しが変わることにもお気づきだと思います。

問題は、ボードにまたがって波待ち後、波が来たらくるっと反転して腹ばいになりますが、その時、その数センチ単位で善し悪しが違うくらい精密なポジションに一発で体の重心を置けているか!?です。

後ろすぎれば波においていかれ、前すぎればノーズが沈みパーリングしてしまいます。

たとえ位置のズレに気付き、調整したとしても、その間に波はどんどん近付いてくるため、パドリングのスタートが遅れ、加速不足で波においていかれることになります。

私もこれで苦労したのを憶えています。パドリング姿勢になるときに、どうしてもグラグラしたり、位置がズレたりしてしまうのです。そこで対策として、ボードにまたがって波待ちせず、あらかじめパドリング姿勢のまま横向き(岸に対して平行)で波待ちしていたこともあります。横向きで波待ちするのは、パドリング姿勢だと反転しにくいからです。

チェックポイントは、波が来て、パドリング姿勢になった時に体を最適な位置に持ってこれているか?を確認すれば良いと思います。

意外とパドリングに夢中で、ポジションのズレに気付いていないかもしれません。

胸の反り具合

パーリングするかしないかは、上記の通り支点を中心として前後への加重具合により決まりますが、胸の反り具合も前後加重の大切な要素です。

胸を反ればノーズへの荷重が減り、逆に胸を板にべたっと着ければノーズへ加重できます。

波がタルめ厚め等でパワーがない時など、波においていかれないように、あごがつくくらい胸をべたっとボードにつけて前荷重にしてパドリングし、テイクオフすることもあります。

パドリング姿勢時の胸の反り具合を自分の基本的なポジションとし、そこから胸を反ればノーズへの荷重が減り、胸を板に近付ければノーズへ荷重することになりますが、おそらくパドリング姿勢の状態でほぼ限界まで胸を反っている方もいると思いますので、チェックポイントは、テイクオフ時に胸がべたっとボードについてしまって、前荷重になりすぎていないかを確認すると良いと思います。できれば、テイクオフ時に極端に胸を反ることを意識してみてください。

手を着く位置

おそらく人間の体の構造上、極端に前に手を着いて立ち上がる人はいないと思います。通常、効率よく立ち上がるためには自然に胸~みぞおちの横辺りに手がくると思います。

上記「前に乗りすぎ」に関連しているのですが、手を着く範囲は体の構造上自然と決まるので、体の位置が前すぎれば板に手を着く位置も前すぎということになってしまいます。

体の位置がやや前すぎなのに気付いていない場合、パドリングまではギリギリバランスが取れていても、立ち上がろうとして手を着くと、板への荷重バランスが崩れます。

パドリング時、ボードへは体が乗っている部分に一番荷重されています。手は、この体が乗っている部分(ボードと体が密着している部分)よりやや前に着くことになるので、パドリング時よりノーズ荷重が増加すると考えられます。

パーリングしてしまう場合、体の位置と同時に、テイクオフ時に手を着いている位置もチェックする必要があると思います。

立ち上がるのが遅い

ブレイクする時に、急に掘れるような波の場合に考えられる原因です。

掘れている波はパワーがあって、波の面がテイクオフ位置でかなり急斜面になっています。ボードに腹ばいのままだと荷重のコントロールに限界があるため、このような急斜面の波の場合は、さっと立ち上がってボードをコントロールし、レールを入れて素早く滑り降りる、または横に行く必要があります。

モタモタしていると、掘れ上がってくる波にテールから巻き上げられてパーリングしてしまいます。

掘れる波は、テイクオフが非常にシビアで、最適なタイミングはほんの一瞬しかなく、その一瞬を逃すと波に乗れません。波を良く見てブレイクするポイントを見極め、一瞬しかない最適なタイミングで立ち上がらなければなりません。初心者には非常に難しい波だと思います。

また、余談ですが、掘れる波の究極はチューブ波ですから、チューブライディングは非常に高度な技術が必要だということが分かると思います。

ポイントとしては、波の掘れ上がってくるスピードに負けないよう、板が波に押されたと思ったら素早く立ち上がるしかありません。波に合わせた動きをするしかないのです。

まとめ

人により他にも原因があるかもしれませんが、以上のように、ノーズ側への荷重が問題となっていることが多いと思いますのでチェックしてみてください。

テイクオフできないパターンで、いつも波においていかれる人といつもパーリングしてしまう人とでは、パーリングしてしまう人の方が上達には近いと思います。

波においていかれるのは、パドリングに問題があったり、波のパワーのある場所(ピーク)からテイクオフできていないという問題が考えられるからです。

パーリングするようなら少なくとも波には押されている、波のパワーのある場所にいる、波の斜面でボードはノーズが下がっている状態にはなっていると思われます。

あとは、ノーズ側への荷重がコントロールできるようになれば良いだけです。