サーフィンを一年中楽しむなら、ウェットスーツがなくては始まりません。
ウェットスーツにも、ベストの形のタッパー(上半身だけ)から、水にほとんど濡れないドライスーツまで、さまざまな種類があります。
すべての形を購入し、気温や水温ごとに選びたいところですが、全部購入なんてとてもできません。なるべくお金は掛けたくないですよね。
そこで、すべてのウェットスーツの形の中から、サーフィンを一年中楽しむために買うならこの2着!というのを私の独断と偏見からご紹介します。
私のサーフィンする地域は、北海道などの特別寒い地域や沖縄のように特別暖かい地域でもありません。太平洋側の千葉県より南の地域ですが、その中でも若干の差はあると思いますので参考程度でお願いします。
目次
サーフィン用ウェットスーツの種類
ウェットスーツは、体温の低下を防ぐ、怪我の防止、サーフボードとの擦れを防ぐなどの役割があります。
また、今は「日焼けは良くない」と言われる時代になりましたので、日焼けを防ぐという目的もあると思います。
ここでは、ごく一般的な種類のウェットスーツをご紹介します。
3mmフルスーツ
おそらく一年で一番長い期間使えるタイプだと思われます。
生地の厚みが3mmで、手首から足首まで全身を覆うタイプです。フルスーツやフル3mmなどと呼ばれます。
3mmフルスーツですと、表面に良く伸びるジャージ素材が貼られているものがほとんどなので、ジャーフルなんて言ったりもします。(私は言いませんが。)
シーガル
上半身は半袖で、下半身は足首まであるタイプです。
主に春の水温が低い時期に使用することが多いです。
海水温は、気温の上昇とともに上昇していきますが、気温よりも2カ月遅れて温かくなると言われています。
春になり、「昼間は半袖で良い」なんて気温になっても、水温はまだ冷たく、そんな時はシーガルがぴったりです。
スプリング
上半身が半袖、下半身はひざまでのタイプです。
気温も水温も上昇してきた夏場に使用します。
夏場は、トランクス一枚でも良いですが、腹や胸が擦れたり、早朝や長時間水に浸かっていると、夏場でも寒くなってきますので、これがあると便利です。
ロングスリーブスプリング
上記スプリングに対し、袖が長いのでロングスリーブです。
上半身が長袖、下半身がひざまでのタイプです。
気温が下がってきても、水温は約2カ月遅れなのでまだ温かいです。
気温が低く、水温は温かい秋に使用します。
タッパ
上半身だけのタイプで、長袖、半袖、ノースリーブタイプがあり、前にファスナーがあるものもあります。
夏場の早朝など、あると重宝します。
私は、始めたばかりの頃、真夏の早朝にトランクス一枚で入って、歯がガタガタいうほど寒くなって震えたことがあります。水で体を冷やされるということを思い知ったできごとでした。周りの人は私と同じようにトランクス一枚という人もいましたが、私は耐えられず、後日長袖のフロントファスナータイプのタッパを買ってしまいました。なぜ長袖のフロントファスナータイプにしたかは、後ほど書きます。
セミドライスーツ
真冬はこれがないと入れません。
セミドライというくらいなので、水はあまり入ってきません。ファスナーも防水タイプを使用しています。
生地の厚みは5mmで、関節などの動かす部分は3mmのことが多いです。
体と袖の辺りの表面部分が水を吸うジャージではなく、ラバー素材のものが多く、伸縮性はジャージより劣りますが、表面が水を吸わないので、冷たい風にあたっても冷えにくくなっています。
また、内側は起毛素材になっていることが多く、各生地メーカーは、内側の生地の性能にこだわっているようです。発熱、保温性、伸縮性、軽量などの特徴を各社競い合っているといった感じです。(ウェットスーツメーカーにより使用している素材が違うことがあります。)
その他
ドライスーツ、ロングジョン、ショートジョンなどがあります。
ドライスーツは、ブーツまで一体となっており、水がほとんど入ってこないタイプだそうです。私は着たことがありません。着ている人も過去に1回しか見たことがありません。
ロングジョンは、袖なしで足首まであるタイプ、ショートジョンは袖なしでひざまでのタイプです。夏頃に使用するタイプですが、メリットは肩、腕が回しやすくパドリングしやすいというところでしょうか。
厳選二着とは?
最初の一着
サーフィンを始める時期によるかもしれませんが、私は5㎜/3㎜のセミドライが良いと考えます。
1年中サーフィンするのなら、真冬の寒さにはセミドライでないと耐えられません。
このセミドライで、10月から、11月、12月、1月、2月、3月、4月くらいまで普通に使えると考えています。(地域にもよりますが)
冬場以外は気温によっては少々暑く感じるかもしれませんが、その時は水を首元から入れる、背中ファスナータイプでしたらファスナーを少々開けるなどして対応します。これでおそらく熱中症になるほど暑いということはないでしょう。
おそらく、3mmフルスーツが一番長く使えるのでどこでもおすすめされると思いますが、真冬の寒さには3mmフルでは耐えられないと思います。(人によると思いますが。)
「寒い」よりも水を入れて調整できる分「暑い」方が耐えられると私は思っています。
二着目(次の一着)
二着目はシーガルが良いと考えます。半袖、長ズボンのタイプです。
4月、5月、6月、7月、9月に使います。
春先の冷たい水温に対応するためにシーガルにします。また、上半身が半袖なので、パドリングが長袖よりしやすいと考えているからです。
秋口で上半身の寒さに対応するため、ロングスリーブスプリングの方が良いのでは?と考える方もいるかもしれませんが、上半身が寒かったら潔く一着目のセミドライを着てしまいましょう。
秋は水温が温かいといってもお湯ではありませんから、上でも書いた通り、暑かったら水を入れます。
真夏(8月)は?
トランクス一枚、またはラッシュガード、予算が許せばタッパが良いと思います。「タッパだと3着じゃないか!」と怒られてしまいそうですが、かならずしも持っている必要はなく、スポーツ用品店などで夏の終わりのセールで安く買えたりする場合があるので買っても良いと思います。上半身だけですし、夏にしか使用しないのでオーダーでぴったりのサイズでなくても良いと思っています。
また、上の方で、真夏の早朝に寒い思いをしたため、長袖のフロントファスナータイプのタッパを購入したと書きましたが、シーガルの上に羽織れば、3mmフルスーツになるのではないか?と考えたためです。
実際2~3回試しましたが、かなり窮屈で動きづらく、素直にセミドライを着た方が良いと判断したため、今ではやっていません。サイズを考えて購入すれば、動きづらさは減るかもしれません。
厳選2着の注意点
厳選2着は、「寒くない」ということに重点を置いて選んでいますので、動きやすさという点では、デメリットがあります。
5mm/3mmセミドライより3mmフルスーツの方が生地が薄いのでパドリングはしやすいのです。一般的に10月、11月、4月頃は、3mmフルスーツがあれば着たいところですが、この3ヶ月間くらいは5mm/3mmセミドライで少々のパドリングのしにくさを我慢する必要があります。
3mmフルスーツでもいける気候の時は、負荷をかけたパドリングのトレーニングと割り切って、5mm/3mmセミドライを着ましょう。
既に3mmフルを持っている場合
2着目は5mm/3mmセミドライを買いましょう。
やはり真冬の寒さには耐えられません。
何度も言いますが、サーフィンはほとんどの時間水に浸かっているため、私は暑い方が耐えられると考えています。暑い時は水に潜ったり、水を入れましょう。(個人差がありますので、無理はしないでください。)
まとめ
私も実際、5mm/3mmセミドライとシーガルの2着で1年中サーフィンをやっています。
正直、お金があれば次に欲しいのは3mmフルスーツです。やはり5mm/3mmセミドライに比べパドリングのしやすさが違います。
3mmフルスーツの次に欲しいのは、スプリングですかね。私は、あまり真夏にトランクス一枚でやるのが好きではありません。トランクスは少々ダボっとしているので股が開きづらい時があるからです。ですから真夏にスプリングを着たいですね。
以上、最低限のウェットスーツを選ぶ場合の参考にしてみてください。