一年中サーフィンするならウェットスーツは必須です。
ウェットスーツには気候に合わせいろいろな形があり、値段も一着数万円しますから、どれを買えばよいか迷うところです。
前回、最低限この2着をおさえとけ!というような記事を書きましたが、今回はウェットスーツはオーダーが良いか、既製でも良いかを書いてみます。
目次
ウェットスーツはオーダーか?既製か?
着る人の体形によりますが、理想はオーダーです。価格は既製品に比べると高めですが、フィット感や動きやすさは全く違います。
既製品
既製品の魅力はなんといっても価格でしょう。
17-18 O'NEILL / オニール SUPER FREAK ZEN / スーパーフリーク ゼン 5×3 WG-1560 ウェットスーツ サーフィン ウェット フルスーツ 価格: |
サーフショップなどで売れ残っているものなどはかなり安くなっていることもあります。
既製品では、部分的にサイズが合わないというパターンが多いと思いますが、例えば、ゆるいと水が入ってきたり、肩周りや脇のあたりがブカブカだと、パドリングしていたら脇の裏が擦れて痛くなったりするようです。逆にキツすぎて動きづらいなどもあります。
ただ、試着はしてみる価値はあると思います。
サイズがぴったりの場合もあるからです。更にそれが処分品で安くなっていたりすればかなりお得です。
既製品の場合は、関節部分のフィット感を重視して選ぶと良いと思います。特に腕を回してみて、肩周りがキツくないか、緩すぎて腕を動かすたび擦れていないかなどをみると良いと思います。
2017.11.24追記
既製品のウェットスーツについて、メリットやデメリット、選ぶ時の注意点などを書いてみました。よろしければご覧ください。↓↓
ウェットスーツはオーダーでなく既製で十分ではないかと思った件。
オーダー
オーダーの場合はフィット感や動きやすさなどの心配は全くしなくて良いですね。
ショップの店員さんに採寸してもらうのは少々恥ずかしい感じがしますが、ショップ店員さんは何人も採寸していますので、別になんとも思っていないと思います。
どうしても採寸が恥ずかしい、採寸に行くヒマがないなどの場合は、ネットでオーダーできるウェットスーツメーカーもありますのでそちらを利用してもよいと思います。
自分で採寸する(誰かに採寸してもらう)必要がありますが、詳しい採寸方法説明がありますのでできると思います。
↑例えばこんなメーカー。
私は、始めたばかりの頃、このような自分で採寸するウェットスーツを作ったことがあります(上記サイトのメーカーではありません)。説明の通り自宅で採寸し(採寸してもらい)、3mmフルスーツを作ってもらったことがありますが、サイズ的には失敗はありませんでした。
サイズ的には失敗しませんでしたが、自分がウェットスーツについて良くわかっていなかったので、その3㎜フルスーツは内側の材質をゴムの素材のものにしてしまい(ジャージ素材(布)を貼っていないタイプ)、滑りが悪く着づらかったので結局着なくなってしまうという失敗を経験しました。
ネット通販の場合は、わからないことはメールで質問したりして、自主的に確認する必要もありますね。
あと、オーダーの場合は、季節の変わり目(ウェットスーツの変わり目)が近くなると、ショップによってはオーダーフェアみたいなセールをやることが多いです。オーダー料無料などの特典があったりするので、その時期をねらって作るのが良いです。
ウェットスーツ選びの注意点
色
既製品だと、あまり派手な色のものは少ないと思いますので大丈夫だと思いますが、オーダーですと様々な色が選べるので、つい個性を出してしまいたくなる方もいると思います。スノーボードウェアのような感覚で派手な方が良いと思われる方もいるかもしれません。
スノーボードウェアが派手なのは、雪山などで遭難した時に見つけやすくなるなどの理由があるようで、ゲレンデに行くと派手な色のウェアを着ている方がほとんどです。
ですが、海は違います。派手にすると結構目立ちます。みなさん黒(黒ベース)が多いからです。(私のよく入るサーフポイントだけでしたらすみません。)
昔、全身薄いグレーで、ポイントに赤と青が入っているウェットスーツを着ている人を見たことがありますが、めちゃくちゃ目立ってました。その方は、技術も相当あり上手かったですが。
ベースは黒(濃い茶色、濃紺など)にして、色を入れるならポイントで入れた方が良いと思います。くれぐれも、最初は全身赤や緑など戦隊ヒーローのような色にはしないほうが良いと思います。
(逆を言えば、目立ちたい人は派手にすれば目立てますよ。)
袖口、裾の仕上げ
上記の私がネットオーダーで作った3mmフルスーツですが、袖口と裾の仕上げは、内側に折り返して縫い上げる仕上げにしてもらいました。
この仕上げは、袖口や裾口から水を入りにくくしたり、耐久性や、フィット感を高めるなどのメリットがあるようですが、この仕上げですと、中に入ってしまった水が抜けにくい場合があります。
私は、暑い時は意図的に首元から水を入れたりしますが、そのウェットスーツでは、水を早く抜くには裾口を軽く手で広げたりしていました。
その後、5mm/3mmのセミドライをオーダーしたのですが、袖口と裾は切りっぱなしの仕上げにしてもらいました。
切りっぱなしの仕上げにしたところ、水を入れても自然に抜けていくようになりました。耐久性もボロボロになったり、ほつれるようなこともありません。水も袖口や裾から入ってきている感覚はありませんので、袖口や裾の仕上げは、私は切りっぱなしの仕上げをおすすめします。
メーカーにより、各仕上げの機能は異なると思います。折り返し縫い上げの仕上げでもちゃんと水が抜けるものもあるかもしれませんので、気になる方は、必ずメーカーに確認してください。
ジップタイプかノンジップか
ジップタイプ
背中にファスナーがあるタイプです。
従来からあるタイプで、私は着脱が一番やりやすいと感じています。
ただ、どうしてもファスナー部分から水が浸みてきやすいです。
また、背中にファスナーがあるために、ノンジップタイプと比べてしまうと動きづらさはありますが、趣味程度のサーフィンでしたら問題ありません。比べたらどちらが動きやすいか?という程度です。
私は今はノンジップを着ていますが、着脱時に首元の広く開いた部分から肩、肘を抜く時、いつも「ちぎれないように」と思いながら脱いだり着たりしていますが、ジップ(ファスナー)タイプの時はあまりそんな心配はしていなかったように思います。
着脱に関しては、一番楽で良いです。
ノンジップ
背中にファスナーがないタイプです。
首元が大きめに開いており、そこに足から入って着ます。最後に大きく開いた首元を覆うように、フードのように背中から出ているネック部分を被って首に通し、首元の開口部に被せてマジックテープ(面ファスナー)で固定します。
ジップタイプより水が入ってきにくいですが、着脱は慎重に行なう必要があります。上でも言った通り、特に肩を入れたり、肘を抜いたりするときに広げすぎたりしないよう多少気を使う必要があります。
ファスナータイプと比べてしまうと、やはり動きやすいという面はありますね。
水温が冷たいときも、背中に水が入ってきてヒヤっとすることがあまりないように感じます。
ネックエントリー
ノンジップタイプは首元の大きい開口部をフードのようなネック部分で被せて覆いますが、このネックエントリーは、首元が大きく開いていません。首元がタートルネックのセーターのような形状になっており、大きくのびます。大きくのばして広げ、そこから足を入れて着るようなタイプです。
私は着たことがありませんが、ノンジップタイプより更に水が入ってきにくく、温かく、動きやすいそうです。
たしかに、ファスナーやマジックテープで固定するような箇所がないので、よく伸びて動きやすそうです。
ネット上にあるネックエントリーの着脱の動画を観ましたが、首元はよく伸びるので、けっこうスムーズに着脱できていました。
ただ、ウェットスーツが新品の時は良いですが、古くなってきた時はどうなるかが問題だと思います。
ウェットスーツは、経年劣化で生地が伸びづらくなってきます。伸びづらくなってきたところで無理に引っ張ったりすると、縫い目から破れたりしてしまいます。
ウェットスーツの寿命は3年などいろいろ意見がありますが、一般のユーザーは、ウェットスーツを買ったらそれを5年6年は普通に使うと思います。
ジップタイプは開口部が大きく、無理に伸ばして着るようなことが少ないと思いますので、一般的に言われる寿命を超えても、何年もだましだまし着ることができるかもしれませんが、このネックエントリータイプは、生地が伸びなくなったら着にくくなるでしょう。
そう考えると少しでも動きやすさを求めるプロや大会に出るような競技志向の方むけかもしれませんね。そういう方は、道具にもこだわって、常に良いものを使うでしょうから。
ちなみに私のノンジップ5mm/3mmセミドライは、今年で5~6年になります。伸びが悪くきつくなってきて、所々破れていますが、だましだまし着ています。今シーズンこそ新調したいですが、これが一般ユーザーの現実ではないでしょうか。
<2017.11.20追記>
ついにだましだまし着ていたノンジップ5㎜/3㎜セミドライを新調しました。オーダーではなく既製品です。価格の安さが決め手になりました。
まとめ
私は、ウェットスーツはフィット感を重視し、オーダーした方が良いと考えます。
オーダーするときは、袖口、裾口は切りっぱなし仕上げ、一般的に言われる寿命を超えて長く使うならジップタイプを私はおすすめします。
お金に余裕のある方や趣味なのでとことんお金をかけるという方は、ネックエントリーを選んで、3年くらいで買い替えるパターンにすれば、私のようにキツキツのものをだましだまし着るようなこともなく、ウェットスーツをかなり快適に着られるのではないでしょうか。