現在、私の中でSUP(スタンドアップパドルボード)ブームが再熱してきました。
私の第一次ブームは、某ポイントでSUPで波乗りする方を目撃し、そのカッコよさに憧れてすぐさま中古のSUPボードを購入したことから始まります。
ところが実際やってみると、あまりの難しさに「これで波乗りなんて到底ムリだ」と感じ、自分の腕前を棚に上げ、ボードが悪いのではないか?とボードのせいにして、短期間で違うボードを買いなおすという異常行動を起こし、ろくに練習もしないまま、ほぼ新品のボードを残して私の第一次ブームは数ヶ月ほどで収束しました。
最近になって友人の知り合いがSUPのインストラクター(波乗りはしない)をしていることを知り、SUP普及のためにいろいろイベントを催したりしているとのことでした。
私は人見知りなので、特にそのイベントなどに参加するつもりはありませんが、SUPのボードは持っていましたので、久しぶりにやってみるかということになり、波乗りできるようになるまで再び練習してみようと思いました。
久しぶりにやってみて気づいたことや、第一次ブームのボード買いなおしの件から、ボード選びについての私なりの考え方などを書いてみたいと思います。
目次
近所のビーチがSUPポイントになる
私は、サーフィンをしに行くときは1時間以上車を運転してサーフポイントまで通っています。
自宅から車で数分の場所にビーチがありますが、全く波が立たず、サーフポイントではありません。
ところがSUP初心者にとってはそのビーチが格好のSUP練習ポイントになります。
第一次ブームのときは、SUPで波乗りがしたいという気持ちが先走り、わざわざ1時間以上かけて波の立つサーフポイントまで通っていました。
当然、ろくに方向転換もできないので波には乗れません。ボードもロングボード以上に長く、厚く、重いので全くコントロールできません。
まずは、面ツルのビーチで自由自在にSUPを操れるようになることが先決だと現在の第二次ブームで気付き、自宅から車で数分のビーチを私のSUPホームポイントと勝手に決め、通うことにしました。自宅から数分なので気軽に行くことができます。
私の場合は、たまたま近所に海がありますが、通っているサーフポイントが一番近い海だという方にとっても、SUPなら全く波がなくても練習はできるし、普段のサーフィン(パドリング)では行かない所までクルージングしたりすれば楽しいかもしれません。
SUPで波乗り(スタンドアップパドルサーフィン)必須テク
ピボットターン
SUPで波乗りをしようとして、できるようにならなければいけないと思ったテクニックは、方向転換です。
沖を向いて波待ちし、波が来た!と思っても普通のサーフィンの時のようにくるっと素早く岸側を向けません。
素早く方向転換するテクニックとしては、片足をテール側に下げてテール側に荷重してノーズを少し上げ、回転したい方向にも適宜荷重してその状態でパドルで漕いでターンします。ピボットターンというテクニックだそうです。
このテクニックが、グラグラせずスムーズにできるようになれば、狙った波に確実に乗ることができるようになると思います。
2017.09.13追記 : ステップバックターンとも言うようです。
まっすぐ進む漕ぎ方(漕ぐのは片側だけで)
次に必要だと思ったテクニックは、左右のどちらか片側だけ漕いでもまっすぐ進む漕ぎ方です。
SUPはテキトーに漕ぐとまっすぐ進まず曲がっていってしまいます。左側を漕ぐと右へ、右側を漕ぐと左へ、少しずつ曲がって進みますから、クルージングのときなどはパドルを持ちかえて左右交互に漕いだりしています。
波乗りでは、波が来たらテイクオフするためにガシガシ漕いでスピードをつけるわけですが、進行方向が曲がってしまったので逆側を漕ごうとテイクオフ中にパドルを持ちかえていたら、波においていかれます。
ですから、片側だけ漕いでもまっすぐ進む漕ぎ方を身につける必要があると思っています。
具体的な方法としては、漕いでパドルを水面から抜く直前にパドルを舵のように使い、ボードが曲がっていくのを修正するような漕ぎ方をします。
2017.09.08追記:やってみましたが、この方法(パドルを舵の様に使い方向修正する方法=Jストローク)は、SUPサーフィンのテイクオフ時には使いにくいです。詳しくは、「SUPでまっすぐ進まない、曲がってしまう?まっすぐ進む方法。漕ぎ方。」という記事を書きましたのでよろしければご覧ください。
youtubeなどでSUPのレッスン動画を探すと、海外のものが多いですが、このテクニックについて触れている(・・と思われる→日本語でないので)動画が見つけられると思います。
動画では、ノーズ側にパドルを入れて漕ぎ始め、テール側まできたら、クイっとパドルを外に向けて外側に押しだすような感じで動かし、ボードの回転を抑えています。ボードはまっすぐ進んでいます。これが自然にできるようにならないといけないと思います。
他にも、SUPではないですが、SUPと同じで1本のパドルで進むカナディアンカヌーの動画も原理は同じなので参考になると思います。片側だけで漕いでまっすぐ進むJストロークというテクニックは参考になります。
SUPボードの選び方のポイント
中古で買った1枚目のボードの細かいスペックは忘れましたが、10フィートでやや波乗りに特化したボードだったと記憶しています。ポイントノーズ(尖っている形のノーズ)でどちらかというとショートボードのようなアウトラインでした。
現在所有しているボードは8.5フィートで1枚目の10フィートのボードよりも短いですが、幅広で全体的に厚みがあり、ノーズが丸いです。
その8.5フィートのボードに初めて乗った時は、横揺れ(進行方向に対し、左右に傾くような揺れ)が少なく安定しているとはっきりと感じました。
ボードの厚み(ボリューム)があり、幅広なおかげで8.5フィートでも安定しているのだと実感しました。SUPは進行方向に正対してボードに立つので横揺れしにくいというのは重要だと思います。
ボードを選ぶ時は、幅と厚みも必ず確認した方が良いです。
SUPでサーフィン(スタンドアップパドルサーフィン)したい!となると、最初から波乗り用のボードを手に入れたくなりますが、波乗り用のボードは波に乗ってからのコントロール性などを重視していて、我々初心者には通常のクルージングが難しいボードもありますから、店員さんに聞いたり、ネットなどで良く調べてからボードを選んだほうが良いと思います。
2017.09.13追記 : 空気を入れて膨らませるインフレータブルSUPに乗らせていただく機会がありました。おそらく10フィートくらいで、レース向きの形状のSUPでした。
10フィートくらいなのに自分の8.5フィートよりもかなり軽く、持ち運びは相当楽でした。それに硬い材質ではないのでどこかにぶつけてしまっても「しまった!!」という感覚になりません。持ち運びにはかなり心に余裕ができ、あの持ち運びのストレスから解放された気分になります。
これだけで、波乗り用のインフレータブルタイプを買ってしまおうかと思ってしまいました。(いつもの悪いクセがでました。)
手で触るとけっこうカチカチですが、乗ってみると少したわんでいる感じがします。進んでみると、こまかい水面の揺らぎをボードのボトム面に感じ、足の裏が少しポヨンポヨンします。自分のハードタイプのボードでは感じたことのない感触で少し違和感がありました。
サーフィンする場合は、この波の揺らぎの受けやすさとボード自体の軽さで、波に乗ってスピードがついた時にボードがバタつく原因になるのではないかと感じました。
メーカーによって性能に違いがあると思いますので、波乗り用でインフレータブルタイプを検討される方は、そのあたりも気にして選ぶと良いかもしれません。
おわりに
youtubeなどで、プロでない一般の方がヨタヨタしながらもSUPでサーフィンしている、正直あまり上手に見えない動画があったりしますが、現段階では私にとってはそのレベルに達するのもかなりかかるのではないかと思っています。波に乗れている時点でかなりのレベルだと思います。
気持ち良く波に乗れるようになるまで、とにかく練習するしかありません。
2017.09.08追記:「SUPでまっすぐ進まない、曲がってしまう?まっすぐ進む方法。漕ぎ方。」という記事を書きましたのでよろしければご覧ください。